クレジットカードの悪用(詐欺罪などの罠)の種類と対処法を徹底解説!

クレジットカードを持ってPCを使っている覆面の男

クレジットカードは、買い物や引き落としなどが手軽行える便利なツールです。

分割支払いが簡単に利用でき、欲しい買い物に手が届きやすくなる他、ポイントサービスなどを利用してお得に買い物をしたりと、多くの特典を利用することができます。

しかし、クレジットカードの情報を引き出し、現金をだまし取ろうとする悪質な詐欺の被害が後を経たないのも事実です。

実際に詐欺罪の被害にあってしまい、高額な資産を失ってしまった人は多数存在します。

クレジットカードを用いた詐欺の被害に合わないためには、詐欺の手口と対策法を知ることが重要です。

クレジットカードを用いた詐欺にはどのような手法があるのでしょうか。また、どのようにすれば、詐欺の被害に合わないよう対策することができるのでしょうか?

フィッシング詐欺

フィッシングと書かれたエンターキー

フィッシングは、クレジットカード保有者を偽のホームページなどに誘導し、クレジットカード情報を盗み出す詐欺手法です。

メールを餌に保有者をおびき寄せ情報を盗む様が餌で魚を釣り上げるように例えられることからその名がつけられています。

フィッシングは、2012年頃登場した比較的新しい詐欺の手法で、現在その被害件数は急激に増加しています。

2017年の統計では、フィッシング等の手法により、インターネット上でカード情報を盗み出すことを原因とする詐欺被害の総額は、176億円に達します。

フィッシング詐欺の手口は年々巧妙化し、被害額も手口が広まって以来、毎年増加しています。

フィッシング詐欺の手口と対策はどのようなものなのでしょうか。

フィッシング詐欺の手口

フィッシング詐欺は、まず、クレジットカード会社や通販事業者を名乗るメールをカード保有者に送信します。

メールの内容は、カードのパスワードの変更を促すものやカードの契約内容更新を促すものが多いようです。

メールには、URLが記載されており、そこで、クレジットカードの情報を入力するよう促されます。

実は、このメールに記載されたURLが偽物で、情報を入力すると、詐欺加害者にクレジットカード情報を盗み取られ、高額なショッピングなどに不正使用されてしまうのです。

フィッシング詐欺の被害に合わないための対策

フィッシング詐欺の一番の対策は、パスワード変更や契約更新を促すメールが届いても無視をすることです。

フィッシングは、メールに記載されたURLをクリックし、サイトで情報を入力することではじめてカード情報が盗まれます。

そのため、怪しげなメールが来ても無視をすることが一番の対策になります。

クレジットカード会社や通販事業者がメールでクレジットカード情報の入力を促すことはまずありません。

万が一、メールが届いて迷うことがあれば、カード会社に問い合わせをする、または、警察のフィッシング詐欺対策窓口に相談する等して事実を確認しましょう。

スキミング

スキミングは、専用のマシンを用いて、カード情報を盗み出し、不正に利用する詐欺手法です。特に海外で多く用いられる手法ですが、日本でも、コンビニのATMにスキミング用のマシンが取り付けられる事件が発生する等、徐々に被害が拡大しています。

スキミングに利用されるマシンは、次々に高性能化・小型化を繰り返しているため、よほど注意深く確認しない限りは、見破るのが難しいやっかいな手口です。

ただし、特に海外で横行しているスキミングには、手口に一定のパターンがあるため、きちんと対策すれば、被害に遭うことを事前に防ぐことが可能です。

また、日本でATMにスキミングマシンがしかけられている場合にも、ある対策を行うことで、被害を免れることができます。

スキミングの手口

スキミングは、クレジットカードをスキミング専用のマシンに通し、カード情報を盗み取ります。

特に海外では、店員がカードを預かり、店の奥で隠れてカードをスキャンすることが多いようです。

同時にクレジットカードの決済に必要な暗証番号については、保有者本人に端末に入力させる、または、監視カメラを用いて、入力した数字を読み取るという手法で盗み出します。

盗み出したカード情報は、ショッピングで不正利用されたり、偽造のクレジットカードを作成するために利用されます。

偽のカードを作る手法は、クローン詐欺とも呼ばれます。

スキミングの対策

スキミングの対策は、店員にカードを渡さない、暗証番号入力時、手で隠すようにする、の二点です。

海外でスキミングの被害に遭う場合、多くは、店員がカードを預かり、そのすきにカード情報をスキャンしてしまうものです。

そのため、海外のお店では、クレジットカードは、自分で操作するようにして定員にカードを渡さないようにしましょう。

ATMにスキミングマシンが仕掛けられている場合には、暗証番号入力時に手で覆い隠すようにするのが有効な対策です。

スキミングマシン自体は、端末のカード読み取り口に仕掛けられているため、スキャンを防ぐことは難しいですが、暗証番号が知られなければ、カードを不正利用されてしまうことはありません。