クレジットカードでの支払いの時に、サインをせずに支払いができる場合があります。
サインはクレジットカードの利用時の安全性を高める重要な行為なのに、サインをしなくても支払える場合があるのはなぜか疑問に思う人もいるでしょう。
そこで、この記事では、クレジットカード払いでサインが必要な時と必要ではない時がなぜあるのか(サインレス決済ができる場合とできない場合)について詳しく解説します。
クレジットカード払いでサインが必要な時と必要ない時があるのはなぜ?
サインレス決済は非常にスムーズに支払が済んで、非常に便利ですよね。
こんな便利な制度があるならば、いつでもサインレス決済で支払を済ませたいと思うのが人情です。
実は、サインレス決済が可能かどうかはお店の気まぐれではなく、明確な線引きがあったのです!
サインレス決済契約の有無
クレジットカード払いの時にサインをする必要がないサインレス決済。
そんなサインレス決済が可能か否かをわける条件の一つが、“サインレス決済契約の有無”です。
サインレス決済の有無と聞いて、「お店と事前にサインレス契約をする契約を結ぶの?」と思った日ともいるでしょうが、それは違います。
この契約はクレジットカード会社と各店舗が結ぶ契約です。
つまり、お店がサインレス決済の契約をカード会社と結んでいる場合はクレジットカード払いの時にサインが必要ありません。
言い換えれば、サインレス決済をカード会社と結んでいないお店ではクレジットカード払いの時にサインが必要になります。
ちなみに、基本的にサインレス決済ができるかどうかはお店に聞かなければなりませんが、JCBカードなど一部のカード会社は公式サイトで、サインレス決済可能なお店を紹介しています。
参考までに、JCBカードでサインレス決済できる主な店を紹介しましょう。
- コンビニ各店舗
- アピタ
- ピアゴ
- イオン
- マックスバリュなど
JCBとサインレス決済を結んでいるお店を見てわかるように、コンビニやスーパーが多くなっています。
サインレス決済は、支払いスピードを追求した契約です。
このため、コンビニやスーパーなど少しでも早い支払いスピードが求められるお店がサインレス決済を可能としていることが多いです。
決済金額
サインレス決済が可能か否かは、決済金額によっても変わります。
サインレス決済は、サインを書くというセキュリティーを犠牲にして、支払いスピードを高めたサービスです。
このため、セキュリティーにわずかながら不安があって、クレジットカードの不正利用の可能性が“サインあり”の場合よりも高まります。
そこでとられた対策が、決済金額の上限の設置。
一度の支払いで、サインレスで支払える金額に上限を設けることによって、クレジットカードの不正利用のリスクを軽減しているのです。
つまり、クレジットカード会社とサインレス決済契約を結んでいるお店であっても、一度の支払い金額が契約金額の上限を越えている場合はクレジットカードの支払いにサインが必要となるのです。
ちなみに、この決済金額の上限はお店ごとによって異なりますが、一般的には以下のように上限金額が設置されています。
スーパー | 平均30,000円 |
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コンビニ | 平均10,000円(「サークルK」「サンクス」は5,000円) |
支払方法
クレジットカードの支払いにサインが必要か否かは、支払い方法によっても変わります。
実は、サインレス決済は“一括払い”にしか対応していません。
このため、分割払い(リボ払い)による支払いを選択した場合は、そのお店がサインレス決済を結んでいるお店であっても、決済上限未満の金額であったとしても、サインが必要になります。